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放置希望。

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小噺 
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寝苦しさに負けて、夜風に当たりに出ていた。
此処数日、毎晩熱帯夜が続いていて冷房の風が余り得意でないサスケは寝不足の日々が続いていた。
こんな話を上司にすれば小言の一つも食らうかもしれない。
忍にとって体調管理など何を差し置いてもできて当たり前の事なのだ。

ざわ、と生ぬるい風が通り過ぎる。
サスケの肌の表面を薄く覆う汗はそれさえも幾分の冷気を感じ取って鳥肌を立てた。
湿度が高いのだろう。
なかなか引かない汗に苛立つが仕方ない。
見上げた空には明日もまた暑い日を予感させる赤い月が丸く上がっていた。












「―――お前、こんな時間に何してんの」







声を掛けられるまで気がつかなかった。
ばっと後ろを振り返ると大きく上に伸びる大木の枝にじっと此方を見下ろす人影を目視する。
風に舞う、銀の髪。
肩から覗く長刀の鞘。
そして、何よりサスケをぞっとさせたのはその声の主と遠くかけ離れた無表情の狐の面だった。

「サスケ」と名を呼ばれ、漸くほっとする。
面を外しながら音もなく隣に降り立ったのは見慣れた長身だ。





「……脅かすなよ、カカシ」

「そりゃお前だろ。子供はとっくに寝てる時間だよ」

「…眠れねえんだよ。暑くて」

「あらま。しょうがない子」

「アンタは、…任務の帰りか」






ちら、と此方に目をやって直ぐふいと顔を伏せたサスケにカカシは不思議顔を向けた。
ほんのりと赤い顔に「どうした」と問うが「なんでもない」と無碍に返される。
熱でもあるのかもしれない。
長い手袋で覆われた手からそれを読み取るのは諦め、小さな顔を救って上向かせると自らの額に彼のそれを当てた。
熱こそないが、ますます赤くなる顔にピンと来る。





「…そういやお前、好きだもんね。この服」

「黙れ。好きじゃねえし、うぜえ」

「いいじゃないの。オレも悪い気しないよ。もっと見て見て、ほら。似合う?」

「あーもーうぜえなアンタは!さっさと帰って着替えて寝ろよ!!///」

「それより、サスケが早く寝られるように協力してあげようか」





「は?」とサスケが聞き返すより先に太い腕が抱き締めてくる。
逞しい上腕の線に見惚れ、言葉を失っている間に目の前は白煙に包まれた。
身勝手な上司の常套手段に慌て、独特の浮遊感に急いで腕にしがみつくと直接触れる地肌の感触がサスケの頭を熱に浮かせる。
悔しいがお言葉の通りだ。
この衣装のカカシに迫られるとどうも毎度不思議な気分になってしまう。


一瞬で場所を移した先は先程の場よりだいぶ街から外れた森林の入り口だった。
人気のない其処に嫌な予感を感じつつ、場所を変えただけで違う空気の涼しさに目を細める。
通り抜ける風の爽快感にうっかり気を取られているうちに自分を腕に抱く暗部装束の上忍はその顔の上に影を落としに来た。
さらさらと、目の前で揺れる銀髪が月明かりになびいて美しい。
サスケはすっかり流されておとなしい仔猫のようにされるままになっていた。

小さな唇を優しく食まれ、薄く開いた其処に温かい舌を差し込まれて体を揺らす。
口内を弄る刺激に甘ったるい声が上がるのもおざなりだ。
ぞくぞくと背筋を走る快感に挫けた膝が力を失うとカカシはサスケを巨木の幹に添わせて立たせ、そのまま淫猥な行為に勤しむ。
唇を目一杯犯しながらパジャマの裾に手を忍ばせた。
布越しの指がじっくりと肌の表面を辿りながら小さな胸の頂に触れるのにサスケはむず痒い快感を抑えきれない。
もっと、とせがむようにカカシを掻き抱き、自らも拙い舌先でカカシの其れに絡めた。
じわじわと下腹部に緊張が集中していく。
若い性は少しの刺激にも我慢が効かない。





「…はぁ、…カカシ…っ」

「なあに?」

「……立ってんの、…辛ぇ…」

「待ってな。支えてあげるから」





ほんのりと上気した顔のカカシはサスケを体で支えると手際よく長手袋を脱ぎ始めた。
プロテクターが外れ、足元の草にぱさりと落とされる。
生身になった指先がパジャマの下を弄り始めるとサスケの目が大きく開いた。
性急な手は直接下着の中へ。
既にすっかり上を向いていた幼い性器を揉みしだくと次々溢れる白濁の蜜を連れて根元から上下し始める。






「あ…ッ!あ、…待っ…!」

「もっと頑張って」

「ひ…ゃっ!あ!あぅ…!」





足の間に膝を割り込まれ、ぐっと押し上げられて屈み込んだ。
容赦ない手淫のいやらしさとぐりぐりと下から突いてくる膝の意地の悪さに絶え間ない喘声が漏れる。
あっという間に達し、吐精している間にもカカシはサスケを弄び続けていた。
まだひくひくと先を窄める尿道の先を爪で弱く甚振る。
やめろと悲痛にも似た声がか細く鳴くのに、その指は迷いもなく後ろへ後ろへと移動していった。
柔らかな陰嚢をなぞり、小さな蕾に濡れた指を挿入していく。
ぐい、と前に押し出すよう入った指がゆらゆらとサスケの後腔を刺激した。
堪らずあがる声のなんと悩ましい事か、カカシは自分の乾いた唇を舌で湿らせる。
ずっと下ばかり向いてしまっている幼子に上向くよう猫なで声で呼びかけ、やっと上がった小さな顔にまた口付けた。
唇を塞ぐと口内でかわいらしい喘ぎが籠もる。
どちらも後に引けない様子で快楽を弄る。サスケは既に飛びかけていた。

首に回してきた腕がカカシの顔を引き寄せた。
涙で濡れた頬、
潤んだ瞳で見つめられカカシの息も弾む。






「も、…いやだ…ッ…」

「なにが」

「…ゆび、………もっと、奥…っ」

「もっと奥まで欲しいの?指でいい?」

「馬鹿っ、……はやくしろよ…!」

「あら珍しい、おねだりなんて初めてじゃない?」





冷やかしてわざと怒られようとしたのにサスケは其方に乗っていかない。
あろう事か、カカシにぶら下がっていた片方の腕を下ろしてカカシの下の着衣を弄り始めた。
いきり立つ股間の膨らみに触れ、サスケは僅かに口元を吊り上げる。
もう息も切れているというのにこういったところは可愛げがないというか、なんというか。






「…アンタも、もう限界じゃねえのかよ。…ウスラトンカチが」

「オレは好物は最後に食べる性質でね。いっぱいお腹空いてた方が美味しいだろ?」

「…ドMかよ、……性癖じゃ、しょうがねえな」






高慢なお姫様に苦笑して、許しのキスでお伺いを立てた。
枯渇が進み過ぎるとカカシにとってもただの拷問だ。
漸くお許しが出たところで遠慮なく我慢を重ねて美味しくなったご馳走を頂く事にする。
行為の間も今晩の恋人はやけに積極的で思わず顔も緩んでしまうというものだ。



これだけ運動すればよく眠れる筈だが
明日、この少年は果たしてきちんと朝起きられるだろうか。

其処までの面倒は考えていなかった心優しくも迂闊な上司だった。








::::::終了::::::





『暗部と生徒と先生と』
ミヤちゃんへの贈り物。

(一発書きでごめんよ)
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